『 Another Side からの手紙 ＃６ 』
今朝、僕のポストには一枚の葉書が投函されていた。
それは、友達からの転居案内だった。電子メールが普及しているこの時代に、
文字情報としてではなく、形あるものとして知らせが届くのはとてもうれしい。
僕は古いピクチャー・レコードを取り出して、そのカップリング曲を聴いてみた。
これはシンガーがとても個人的な動機で綴った曲であると、つい先日僕は知ったばかりだ。
この曲は僕らが知り合う少し前にリリースされたものだ。
なぜだかふと思い出し、聴いてみたくなったんだ。
Ｆｒｉｅｎｄ／かけがえのない／Ｄｅａｒ ｍｙ ｆｒｉｅｎｄ／君に会いたい／
一日中一人きり／日が暮れるまで／何もしない／話しかけて欲しいのさ／
Ｄｅａｒ ｍｙ ｆｒｉｅｎｄ／雨の日にはいつも遠くから／君を呼ぶよ／
Ｆｒｉｅｎｄ／偽りのない／Ｄｅａｒ ｍｙ ｆｒｉｅｎｄ／君に会いたい／
知らぬ間に家を出て／始めて君を知る／瞳を見せて欲しいのさ／
Ｄｅａｒ ｍｙ ｆｒｉｅｎｄ／雨の日にはいつも遠くから／君を呼ぶよ／
Ｄｅａｒ ｍｙ ｆｒｉｅｎｄ／心を決めた君／
何も出来ないけれど／うちあけて うちあけて欲しい／
冬が来て繰り返し／風の便りに君を呼ぶ／
嬉しい知らせが欲しいのさ／Ｄｅａｒ ｍｙ ｆｒｉｅｎｄ／
又 いつか会えるその日まで／ここにいるぜ／Ｄｅａｒ ｍｙ ｆｒｉｅｎｄ
８０年代、僕は朝から晩まで片時もレコード・ジャケットを手放さず、
音楽のない生活なんて考えられなかった。
僕が音楽の話を出来る唯一の友達。ちょうどこの曲が流れていた頃に知り合っていれば、
もっとたくさん語り合えたかも知れないね｡
今度君に会うときには、どこかの街のＣａｆｅで、「うれしい知らせ」が聞けるといいな。
〜July 2005 Ｓ★ＭＯＴＯ〜