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『 Another Side からの手紙　＃１０ 』

　 　寒波の訪れたとても冷えこんだ久しぶりの休日、僕はポストにたまったメールを片付けていました｡
新しくオープンしたピザ・ストアのチラシや、喪中の挨拶状の中に、一つの小包。
消印を見ると数日はポストに眠ったままだったのだろう、とても冷たくなってしまっていました｡

　忙しい日々、自宅に戻る頃には日付は変わってしまい、出発する頃に朝陽が昇り始める。
小包のグリーティング・カードを見て、僕はもうすぐクリスマスであることに気づいた。
そうだ、僕が休みを取れずに体や心までも凍りついているうちに、もう１２月になっていたのだ。

　「悲しいことばかりじゃない
　　耐えきれないってわけでもない♪」

　「明日を守ることだけで
　　せいいっぱいの君はロンリーボーイ
　　おぼれないように泳ぎ続けていくんだぜ♪」

　「悲しいときは
　　風を切って歩いて行け
　　うれしいときは
　　光とともに踊れ♪」

　コンパクト・ディスクに収められたこの３曲を聴き終える頃には、僕の凍てついた心は
すっかり暖かく溶けだしていました｡
月明かりのそばで小さく輝く星の下、僕は明日も歩きつづけて行きます。

　ありがとう　街のサンタさんへ　☆彡

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜December 2005　　Ｓ★ＭＯＴＯ〜