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『 Another Side からの手紙　＃３０ 』

　「その写真はＷ３ですか？」
　何年か前の深夜に、某ショッピング・センターの設備改修を行っていた時、
元請業者さんが僕の携帯電話の待受け画面を見てそう話し掛けてくれた。
　「そうです、これは僕のオートバイです」
　「そういえば、静岡の人で、『彼のオートバイ、彼女の島 』に憧れて
　　ウェブ・サイトを開設している人が居ますよね」
　「あっ、それは多分僕のサイトかも知れません。。。」

　なんという偶然だろう？今まで、オートバイで居る時に
　「もしかしてＳ★ＭＯＴＯさんですか？」
と、尋ねられた事はあったけれど、仕事で知り合った人が、実は僕のサイトを訪問して
くれていたというのは初めてだった。僕はとても嬉しかったけれど少し照れくさかった。

　先日、世間はお盆休みの真っ只中に、僕は空港の建設現場で仕事をしていた。
何年ぶりかに同じ元請業者さんと一緒に仕事をすることになった。
　「Ｗ３はお元気ですか？」
　「なかなかしっかりとした休みが取れないので、あまり遠出はしていませんが、
　　それでも少しでも時間が取れれば近場を走っています」
　「そういえば６月頃にサイトを更新されてましたよね。
　　私はよく覗きにいってるんですよ」

　そうか、まだ僕のサイトを見ていてくれたんだ。こんなちっぽけなサイトで、
しかも近頃はろくに更新もせずに放置状態なのに、まだ見に来てくれる人がいたんだ。
僕は本当に嬉しかった、そしてもっとマメに更新できればなぁと少しその事が悔やまれた。
６月といえば僕は独りもがき苦しみ始めた時だった、そんな中なんとか最後までテキストを綴り
アップ･ロード出来たのが最後となってしまっていた。
今まで途中まで綴りながら、更新せずにそのままになっている物がいっぱい山積みになっている。
また、時間を見つけては少しずつアップ・ロードしたいと思っている｡

　過去に掲示板へのリンクを外してから、どんな人がこのサイトを訪問してくれているのかが
僕はほとんど解からなくなってしまった。
それでも時々ｅ−Ｍａｉｌでこのサイトの感想や意見をくれる人が居る。
忙しいと返信が滞ってしまったりするけれど、僕は時間を見つけては
極力返信をするように心がけているつもりだ。

　このサイトは誰かの期待にこたえられるようなサイトではないけれど、
いつもの君もはじめての君も、僕と同じ想いを持った人が、
楽しんで訪問できるサイトであればいいなと今でも僕は思っている。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜August 2008　　Ｓ★ＭＯＴＯ〜